2010年01月25日

『HTC Tattoo』

海外でのモバイル環境としてそろそろちゃんとSIMフリー端末がほしくなった。iPhoneでもJBすれば一応できるが、iPhoneのJB+SIM unlockはいつまでできるかはわからないし3.1でのunlockは副作用もあるのであまりやりたくない。それに、iPhone、あるいはGoogle Nexus Oneあたりは高額なので、ひったくりやスリの多い地域で持ち歩くのはちょっと躊躇する。 ほしい機能としては、SIMフリー、通話、Google Maps、メール、フルブラウザ、カメラ。TwitterやIRCができればなお良し、というところ。

ということで、Android 1.6塔載で小型、廉価となかなか条件の揃った「TC Tattoo」を購入してみた。

輸入業者は1ShopMobile.comで、US$での決済。本体が$309で送料$25の計$334。今はドル安なので、下手に欧州などで現地購入するよりも安い。クレジットカード決済もできるようだが日本のカードだとうまくいかないこともあるらしいので、Google checkout経由で申し込んだ(1/20午後)。Google checkoutだと運送保険が付けられないようなのだが、まぁ壊れるものでもあるまい、と。1/21夕にはEMSの追跡コード付きで発送連絡。香港から航空便、22日夜には税関を通過して、23日の午前には配達がきていた。早い! この日は東大のBSPに参加していたので、再配達をお願いし、無事に受け取り。


梱包はかなり厳重で、iPhoneっぽい元々の箱をぷちぷちで巻き、それをさらにビニール質の梱包袋でくるんでいる。もちろん中身はまったく平気。製品としてはイギリス仕様らしい。


ご開帳。本当にiPhoneみたいなセットである。本体にはすでに(やや厚めの)保護フィルムが貼られている。付属品は、micro SD 2G(内蔵)、充電/データ通信用のmini USBケーブル、USBプラグのあるACアダプタとそのコンセント(イギリスプラグをアダプタに取り付け、その上に日本/USのアタッチメントを取り付ける形。プラグを付けたら二度と取れなくなった気配…まぁいいんだけど)、ステレオイヤフォン。あとは保証書と薄いマニュアル。


iPhoneと比較。厚みは同じくらいで、縦横サイズは2回りくらい小さい。スペック表によると、106x55.2x14mm、113gらしい。コンパクトでなかなかいいね。iPhoneと違ってストラップを付ける場所もちゃんとある。


SIMは裏蓋、バッテリを外して挿入する。とりあえずアクティベーションのためにソフトバンクの黒SIMを刺してみた。microSDを入れるにも同様に取り外す必要がある。これはちょっと面倒だね。


起動。HTCロゴ→Vodafoneロゴ→Androidの「見てるヨー」アニメーション(かわいい!)→HTCロゴ(このときに爆音でジングルが鳴る。音量調整も不可。JBしたら消せるんだろうか…)となって、ようやく操作できるようになる。起動まではわりと時間かかる。1分くらい?

マニュアルによると本当はここで言語やSIMやメールの設定などがあるみたいなのだが、無意識にスキップしてしまったのか、そのままホーム画面になった(その後誤って完全リセットしたら、ちゃんと設定手続きが出てきた)。

入っている言語は英語のみ。ファームはAndroid 1.6、ベースバンドは13.29.55.3H_3.35.07.31、カーネルは2.6.29-gf922713、ソフトウェアバージョンは1.67.161.18。 通話は問題なくできる。クリアだし、コンパクトな分扱いやすい感じ。パケットは怖いので試していない。USBモデム化してテザリングすることもできるっぽい。Linuxで動くかどうかは不明だけど。 あれ、SDカードが認識されていない?

とりあえずアクティベーションは終わったのでSIM戻すか、と思ったところでたいへんな事態。裏蓋がまったく開かない。最初のときにはすぐに開いたのに、「Androidマークを押しながら上にスライドして開けろ」というマニュアルのとおりにやってはみたものの、がっちり噛んでいてらちがあかない…。しょうがないので手持ちの精密ドライバで無理矢理隙間を作って開いたけれども、早速傷物にしてしまったヨ。ちなみにTattooは「着せ替えケータイ」っぽい売り方をしているようで、今回傷物にした部分も含めてケース全部交換して好きなものにできるようだ。検索するとカラフルなのがいっぱい売られている。日本では買えないけど。 SIMは外し、SDカードを刺し直し。開けるために力をかけた際に完全リセットがかかってしまい(メニューと電源ボタンを長押しでこうなるようなのだが、上から押しつければそりゃ両方押されるよな…)、前述の設定手続きが出てきてた。さっきいろいろ設定したものが全部消えててちょっと泣ける。SDは認識された。


デフォルトではいろいろ不足なので、Androidマーケットで無料アプリ(有料はdocomo SIMかJBしないとだめっぽい)をいくつかインストール。 端末自体は英語モードではあるけれども、フォントはUnicodeのものが用意されている(ちょっと中国語っぽいが)ので、Android共通として適当なツールさえ入れれば日本語の使用はほぼ問題ない。 日本語入力として比較のためにsimejiとopenwnnの両方。リーダの性能を見るためにVTextViewer。メッセージロケールを追加するmore locale2。そのほかにToggle Settings、AK Notepad、ES Task Manager、AndChat、Google Newsなど。 Twitterのクライアントはデフォルトでpeepというのが入っていた。それほどは悪くない感じ。メールもデフォルトのMailでとりあえずIMAP+SMTP Authの設定ができた。

期待していた機能は全部あり、すばらしい。小さく軽いので、日本で出しても売れそう。 あまり速いプロセッサではないので、動作としてはキビキビよりももっさり感はある。画面は小さい(2.8" TFT-LCD)が、可読性には問題ない。このQVGA(240x320)だとアプリによっては対応していないみたいね。バッテリは3時間ほど遊んで半分くらい消費。G1同様に毎日充電すれば困らない程度かな。

デフォルトの入力(英語)もなかなか使いやすい。タイプ時に振動でお知らせするのだけど、その振動は、Wiiのコントローラで画面外に出したときのような「もこっ」とした感触がある。アルファベットは入れやすいけど、数字の入力にはちょっとまだるっこしいかも。とはいえ、何も見ずに使ってみただけなので、用意されているチュートリアルをちゃんと実践すればいいのかな、とは思う。simejiとWnnはどちらもそれほどは違いはない。画面が小さいぶん、ちょっと打ちにくく、ミスタイプしやすい。フリックより携帯打ちモードのほうがいい気もする。画面の上のほうの感度がやや低いので、Notificationなどはメニューからいったほうがよさそう。ダブルタッチは対応してないみたい。

Wifiは11b/g。まぁ使用用途的にも特にこれで困らない。Bluetooth 2.0はそのうちヘッドセットがちゃんと動くか試したいところ。オーディオフォーマットはMP3やAAC、WMA9などの主だったもの、ビデオはMPEG4、H263、H264、WMV9に対応。SDに普通にベタでファイルを置くだけで、iTunesみたいな管理はしてくれない。Flashも未対応。

FMラジオが付いているけれども、90MHz-110MHz帯なので、日本の放送はほぼ入らない。ハックして使えるといいんだけど、ハードウェア的なものっぽいよな。コンパスや加速度センサもあるみたいだけどいまいちどうなるのか不明。


カメラはいまいちというか、「いまに」くらい。解像度は高いが暗くて感度も低いためぶれやすく、W53Sあたりとあまり変わらない。さっと撮るにはiPhoneのほうがいいね。

iPhoneから乗り換える!という類のものではないけれども、海外旅行に持っていって現地プリペイドSIMを刺すという使い方ならベストに近いものじゃないかと思う。rootもすでに取れる雰囲気らしいが、元に戻せる保証がないので今のところは手を出さず。中国フォントもそれほど気にはならないし。


裏蓋を開けるのに精密だと傷だらけにするわりになかなか開かないので、ホームセンターでコーキングヘラを買ってきた。100円ショップも見たんだけど、ケーキナイフ・もんじゃヘラ・スクレーパーあたりでは薄さが不足してだめっぽい。少々でかいがこのコーキングヘラを使えばぱちぱちと開けられるようになった。これで勝てる。ステンで外観は刃物っぽいので、機内持ち込みは駄目だろうな…。