2009年11月26日

『The R Tips 第2版』



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データ解析ソフトウェア「GNU R」の解説書。Rは数値統計解析用のフリーな言語環境で、マルチプラットフォームで動作し、大きなデータ集合の高度な演算のほか、グラフィカルライブラリと連携してグラフ描画などもできる。機能拡張のための「パッケージ」も各種開発されており、CRANライブラリからダウンロードできる。

もともとは2005年に九天社から発行されていたものだけれども、この出版社が倒産してしまったため、原稿を引き上げて加筆修正し、改訂という形でオーム社から新たに発行された。 私は編集・組版として制作をお手伝いさせていただいている。 旧版からそれほど大規模な変化があるわけではないが、読みやすさはだいぶ上がっているのではないかと思う。裏側では、今回数式にTeX2imgを使ってみたり、Windowsメタフォーマットの図版の加工にいくつかスクリプトを用意したりといったチャレンジもしてみた。

著者はWindows、私はDebian GNU/Linux((r-baseメタパッケージでひととおり配備される)という環境で検証作業を進めたが、本書掲載の例を実行するだけでも、Rの強力さと構文の簡潔さには驚くものがある。たとえばこんな感じ。

# グラフの出力例
> curve(sin(x^2) * exp(-x^2), -pi, pi)}
> curve(sin(x^2) * exp(-x^2), -pi, pi, n=20)

CRANからの追加機能のインストールも簡単だが、Debianの場合はdebパッケージとしても揃っていて今もunstableではどんどん追加されており、実にお手軽。 東京エリアDebian勉強会でもR(など)入門のセッションが開かれるなど、今なにやら統計解析が熱い雰囲気である。