2008年05月24日
『ローレライ』
原作はいいらしいんですけどね、原作は(まだ読んでないけど)。
第二次大戦末期、広島原爆投下後。日本海軍軍令部の朝倉大佐は、絹見少佐にドイツの秘密潜水艦伊五○七艦長の任とこれ以上の原爆投下阻止を命じる。寄せ集めながらも、感応能力を持つ少女パウラによるローレライシステムにより、米艦隊を次々と撃破。しかし、朝倉には秘密の目論みがあった。
ローレライが動くところや艦隊といった外面シーンではCGが全面的に使用されているんだけど、静止画として見ればアマチュアCGコンテストで入選しそうなレベルではあるものの、動画は昭和ウルトラマンのミニチュアに。アヒルちゃんが隣にプカプカ浮かんでいてもおかしくない。
役者陣もベテラン陣若手取り混ぜて、皆一生懸命役をこなそうというのは伝わるんだけど、どれも「演じてる」だけで、そこから作り出される人格がまったく感じられない。役所広司が絹見役を演じてます、妻夫木聡が征人を演じてます、柳葉敏郎が木崎を演じてます。どこまで見進めても、そのまま。原因のほとんどは脚本。いくら寄せ集めとはいえ下位の者が上の者に立てついても鉄拳の1つも飛ばないぬるぬるな軍規律。「体罰は絶対にいけません」ですかね。青臭いにも程度があるだろうというセリフの数々。ちらほら紛れ込む(悲劇のつもりの?)ずっこけシーン。
良い点は……うーん、米駆逐艦フライシャー艦長の面構えや話し方(「Mr.〜、」)はイイですよ。右翼にも左翼にも叩かれないよう中庸にしたらこんなんできましたけど、という映画。
そういえば世界各国(米国も中国もロシアも)、軍を格好良く描いた映画や番組を作るものだけど、日本の戦後自衛隊ではなかなかないものだねぇ(戦国自衛隊は内戦の上にちっとも格好良くないし、ベストガイはトップガンの劣化コピーだし…)。
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