2006年05月12日

『入門Debianパッケージ』



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Debianパッケージ開発者、開発予定者にまさにうってつけの本が出版された。

昨年のSargeリリース以来、Debianは非常にホットなトピックの座を続けている。入門向けの徹底本や、中級ユーザ向けのTipsを集めたDebian辞典、「Expertデスクトップユーススペシャル」と銘打ったムックなど、利用する上での書籍情報も、現在豊富に提供されている(なお、今月発売されるSoftware DesignはDebian特集である)。

そのようにDebianが注目を集める中ではあるが、では実際にDebian向けにパッケージをどのように提供すべきか、どうしたら効率の良いパッケージ管理ができるかという点については、オンラインドキュメント(主に英語)に頼らざるを得ないという面があった。Debianパッケージを形成するDEBフォーマットは、よく知られるRed Hat系のフォーマットRPMとは若干異なる箇所があり、また、Debianポリシーに熟達しなければ外見はDEBフォーマットでもDebianとの親和性の低い、使いにくいパッケージとなってしまう。

本書は、LinuxおよびDebianの熟達者として知られるやまだあきら氏の執筆、鵜飼氏の監修という高い技術的信頼性の下、Debianパッケージをどのように取り扱い、作成し、配布したらよいかについて緻密な分析に基いて明解に説明している。Debianのパッケージ管理システムであるAPTやdpkgの挙動についても詳細に述べられているので、パッケージ開発者でもなくても充分に楽しめる内容だ。

Debianの広がりと共に、今後、Debianパッケージを作る必要に迫られる場面は少なくないはずだ(実際、内製ツールであっても、パッケージ化したほうが管理の利便性は大きく高まる)。そのようなとき、本書は頼りになる1冊となってくれるだろう。