2009年02月09日

Vaio TypeZ + Intel X25-M Mainstream SATA SSD + Debian Lenny

先月購入したVAIO TypeZに導入するIntelの160G SSD(X25-M Mainstream SATA SSD SSDSA2MH160G1C5)が届いたので、分解してHDDと交換した。 分解交換手順は「ソニーが基本的に好き。」サイトの こちらこちらに詳しい。左前面と左前側側面のロックが固くなってて苦労したが、なんとか開けることができた(記事にあるように、精密ドライバ、園芸用のラベルを活用した。なお、ネジの一部はマグネット付きのドライバじゃないと取れない)。確かにHDDに比べると少々厚みがあるために、ディスクロックのアルミが若干浮く感じ。

F2キーでBIOSメニューに入り、無事に160Gのディスクとして認識されているのを確認した。事前に作成しておいたVAIOリカバリーDVDで、リカバリマネージャ領域(sda1)とWindows領域(C:、sda2)、空のドライブ(D:、sda3)を作成。その後、Vistaのディスク管理ユーテリティでD:ドライブを削除した。

さて、VistaはBIOSアップデートツール以外の用事はないので、Debianのインストールである。ただ、Debian Lennyにおいても、そのインストーラで採用されているLinuxカーネル2.6.26ではtypeZのEthernetを認識できない。ということで、2.6.28カーネルを使ったカスタムインストーラ(amd64版のみ)を作成して、hd-mediaイメージをUSBに書き込み、その中にisoファイルを入れるという手順で用意した。カーネルがまだunstableにもexperimentalにもないDebian kernelチームの非公式debファイルである以外はほぼそのままLennyのインストーラだ。なお、公開バージョンと自分で使ったバージョンが違ってるので、記憶が若干怪しいのだけど、自分で使った古いバージョンだとlinux-image-2.6メタパッケージが2.6.26を指していて標準debconf優先度だと一旦エラーになる。この場合はexpertモードでインストールして、カーネルを選択するところで「2.6」じゃなくて「2.6.28」のカーネルを明示的に選択するようにしていただきたい。空き領域を選択、1つのパーティションに、を選んで、結果的にパーティション構成は次のようにした。160GあるとVista入りでもそれほど苦心しなくていいのがありがたい。

Disk /dev/sda: 160.0 GB, 160041885696 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 19457 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1               1        1178     9454592   27  Unknown
/dev/sda2            1178        7098    47554559+   7  HPFS/NTFS
/dev/sda3   *        7099       18949    95193157+  83  Linux
/dev/sda4           18950       19457     4080510    5  Extended
/dev/sda5           18950       19457     4080478+  82  Linux swap / Solaris

Windows領域用のGRUBの設定もちゃんと行われて、再起動すればDebian Lennyが普通に起動する。デフォルトどおりデスクトップ環境をタスクで選んでおけば、GNOMEのログインマネージャが画面に表示される。少しカスタマイズ。

  • 最初はvesaドライバで動いていて横長の解像度になっているので、/etc/X11/xorg.confのDeviceセクションに「Driver "intel"」を加えてintelドライバを使うようにする。これで本来の1600x900になる。
  • 無線のファームウェアがないので、iwlwifiのサイトからiwlwifi-5000-ucodeアーカイブを取得し、展開してできるiwlwifi-5000-1.ucodeファイルを/lib/firmwareに配置する。rebootするかiwlagnモジュールをrmmod/modprobeすれば、wlan0として見える。GNOMEならあとはNetworkManagerで設定できる。
  • スワップはハイバネート用に使うだけにするのでマウントはOFF、通常ファイルシステムにはrelatimeを付けて書き込みを減らす。/tmpをtmpfsにする。
    #                
    proc            /proc           proc    defaults        0       0
    /dev/sda3       /               ext3    errors=remount-ro,relatime 0       0
    #/dev/sda5       none            swap    sw              0       0
    /dev/scd0       /media/cdrom0   udf,iso9660 user,noauto     0       0
    tmpfs           /tmp            tmpfs   defaults        0       0
    

Debianで標準バッテリ+Intelビデオモード+無線ON+Bluetooth OFF+powertopで可能な範囲の動的調整 をした状態で、バッテリ動作時間は4時間程度という見積りになった。多分無駄に割り込みや電力の供給がされているnVIDIAや指紋認証を切ることができればもっと向上しそうなのだが。

本機はIntelとnVIDIAのデュアルビデオ構成になっていて、HDMI端子のほうはnVIDIAじゃないと出せない。試しにnvidia-kernelドライバ(experimental)を突っ込んでBus IDの明示もしてみたが、モジュールは登録されるものの、/dev/nvidia0にアクセスできないというエラーでX.orgの起動には至らなかった。おまけにnvidia-glxが入るとIntelのGLが動かなくなるので、Debianで2ビデオを共存させるのはかなり困難そうだ。

ぴゅう太みたいなキーボードにはだいぶ慣れてきた。ホットキーはまだボリューム調整しか動かないようだ。輝度調整はホットキーではできないが、ACPIでの操作はできるので、GNOME画面設定やGNOMEアプレットなどで設定できる。サスペンド/ハイバネートはhal+pm-utilsだとどうも怪しい(エラーになったりウィンドウ領域が1024x768風になったりする)ので、uswsuspのs2ram -f/s2diskを使うことで現在対処している。指紋認証と輝度ホットキーは使えるようになってほしいところ。

LooxのSSD換装のときも体感がかなり良くなったが、Intel SSDの効果はすばらしい(これで安ければなぁ…)。元々HDDでも速かったものの、音も熱もなく、新規に起動するアプリケーションがメモリキャッシュに乗っているかのような速度で上がってくる。OpenOffice.org、GIMP、Iceweaselあたりの重量アプリケーションもおそろしく速く起動する。HDD環境のときもベンチ取っていないので数値ではわからないし、あくまでも体感なんだけど。hdparm -tTはこんな感じ。

/dev/sda:
 Timing cached reads:   13590 MB in  1.99 seconds = 6821.51 MB/sec
 Timing buffered disk reads:  744 MB in  3.00 seconds = 247.72 MB/sec

ということで、保有しているうちで最速、最大メモリのマシンができた。ビルドなどにも活躍してもらおう。