2006年10月01日

『みんなのPython』



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本書はPython入門者に限らず、プログラミング言語入門者をターゲットに執筆されたものだ。WindowsでもLinuxでもUNIXでもMac OS Xでも動くスクリプト型プログラミング言語「Python」を、最新のバージョン2.5への言及まで含めて、できるだけわかりやすく取り扱っている。

第1章「Pythonを始める」は、プログラミング入門として、冗長化を恐れず図版と噛み砕いた説明に注意を払っていることがよくわかる。コードの記述方法、データ型、基本演算、リスト、タプル、条件、ループ、関数、ファイル処理、辞書、文字列、標準ライブラリ、とひととおりのPythonの基本がここで紹介される。 特に日本語を扱う際の技術情報が詳細に記述されているのはありがたい。

実行例のほとんどにはインタラクティブシェルが使われている。難を言えば手で入力すべき箇所と、プロンプト・結果などのそうでない箇所を識別できるようにしてほしかった。またほぼすべてがインタラクティブシェルで書かれている分、スクリプトファイルの記述と実行については数ページの概要で終わっており、実行例がない。簡単なものでよいのでスクリプトファイルの実行例も示したほうがよいだろう。

まったくのプログラミング入門者への言語入門としての完成度は高いが、突然C、Ruby、Javaとの書き方の比較が本文中に出てくることがあり、経験者以外にはかえって混乱を招きそうだ。こういった他言語との差異については欄外か、1行コラムのような形として、本文からは出したほうがよいと思う。

第2章「Pyhonを知る」はより高度で便利な技術トピックとなり、内包、イテレータ、オブジェクト指向、例外等々の真のPython「らしさ」を味わうこととなる。とはいえ、アトリビュート拡張やメソッド引数については実装が透けて見えてちょっと気持ちが悪くなってしまったが…(そういえばPythonプログラム本体の動きは“すごい”らしい)。Perl同様、技術進展に合わせて拡張を続けてきた言語らしいと言えるかもしれない。欧米で作られるフリーソフトウェアにはPythonで記述されたものも多いため(たとえばDebianの各種ツールやPootle翻訳サーバなど)、コードリーディングをする際にはこの章の内容で紹介されているテクニックが前提知識として必要になるだろう。

第3章「Pythonを使いこなす」はデータベース接続、Zope、del.icio.usやGoogle検索との連携、パーサ、Tkアプリケーション作成をざっと説明している。ここは文字どおり「ざっと」なので、詳細を知りたいときにはまた別の情報源、書籍を参照することになるだろう。

なお、購入したものが初版だったということもあるだろうが、文字量に比しての正誤や、語句の不統一はやや多く目についた。 購入後は、著者が提供している正誤表を参照して、まずは訂正を入れていくのがよいだろう。 正誤は著者側の問題と言えばそれまでだが、プロである編集がもう少しがんばってくれていれば、と残念な気持ちがする(図版で手一杯になってしまったのだろうか)。

最新情報を記したPython本が少ない中で、本書は、わかりやすさに配慮した入門書として定番の位置を築く実力を持っている。今後とも著者の活躍に期待したい。

(サンプルで使われているspamとかeggとかのモンティパイソンネタは、少しは注釈入れないと意味がさっぱりわからないような…)



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野沢菜入り卵焼き、じゃが芋と人参と豚肉の煮物、玄米ごはん

摂生メニュー。