2005年08月30日
Subversion実践入門
本日届く。A5版と手頃な判型・厚さなので、デスクトップ脇に置いておき、必要なときに引き出して参照する、といった使い方に向いているだろう。表紙がとてもカッコイイ。
本書は、CVSに代わる次世代バージョン制御システムと目されるSubversionをそのタイトルのとおり実践的に説明している(すでに私を含め周囲ではもはやCVSに戻ろうとは思わないという人が大半だ)。本書を読み通すことで、Subversionの利用方法についてはひととおりマスターできるはずだ。すでに知識を持っている人でも、「あの作業を実行するにはどうするんだっけ?」という場面でさっと引けるリファレンスとして大いに役立つ。監訳の鵜飼氏によって追記されたsvk、Tracの節もあるので、これらのソフトウェアに興味のある方にも参考になるだろう。
Windows上での利用についての記述が多いことも特徴的だ。いまいちWindowsで普及しないCVSに比べると、SubversionではTortoiseSVNを中心とした良質の統合ソフトウェアがあり、Windows間・Windows-UNIX間でのバージョン制御の実現が容易である。共同作業に限らず、一般のファイルの変更管理にもSubversionによる制御を導入することで、得られるメリットは多いはずだ。
2005年08月24日
nvidia-kernel-2.6.8-2-*
Debian Sargeでは2.4.27向けのしかなく、吊るし2.6.8で使いたいときにはmodule-assistantなどで別途作らなければならない。まぁ簡単ではあるんだけど。
ということで、nvidia-modules-i386を少しいじって、2.6.8版を作ってみた。無保証。
deb http://kmuto.jp/debian/mtu unstable non-free
nvidia-kernel-2.6.8-2-386、nvidia-kernel-2.6.8-2-686、nvidia-kernel-2.6.8-2-686-smp、nvidia-kernel-2.6.8-2-k7、nvidia-kernel-2.6.8-2-k7-smpをapt-getで取得できる。
ちなみにSargeのnVidiaドライバ、Linuxカーネル2.6.12以降では関数の変更に追従できずにビルドエラーになるとか。
ほかにカーネルモジュールで作っておくといいのあるかなと探したんだけど、だいたい用意されてるな。
2005年08月23日
ネットワークの考え方――ルータとスイッチは何が違う?
ずいぶん前に献本頂いたのをようやく読み終えた。
「ルータとスイッチは何が違う?」この質問に、OSIモデルに基いて答えることができるだろうか。本書は、TCP/IPやイーサネットを理解する上で、現実の世界に当てはめるには矛盾の多いOSIモデルを絶対視してそれに縛られるのではなく、信号伝送・パケット配送・エンド間通信の3つに分けて考えるべきだと提唱する。
そして、その説明の過程で、現代のネットワークの構造、「デジタルデータ」のさまざまな伝送方法、ホップやパスによるパケットの配送、ネットワークの歴史といったテーマを取り挙げ、解説している。私にとって新しい知識も多く、またいささか誤認あるいは時代遅れになっていた知識の更新にも役立った。また、通信技術の歴史の章は、80〜90年代からネットワークの世界に関わってきた人にはノスタルジックな気分さえ味わえることだろう。
とは言え、手放しで誉められるというわけではない(amazonのレビューでも酷評を1つ受けているようだ)。難点は、「とにかく読みにくい」ことに尽きる。まず、多数入る脚注が目障りで、読み進めるのが阻害されてしまう。しかも、本文にマージしてもなんら問題ないような脚注が多いのでますます疲れる。次に、似たような話が何度も前後して登場するので、やや不快な既視感を感じてしまう。この辺りは、あっちこっちと行き来せずに済ませる構成の工夫がもう少し欲しかった。
本書の使い方としては、大学または高専における情報系講義の教科書が適しているのではないかと思われる。1冊通しての必要はなく、1章分を取り上げ、その詳細を講師が口頭で説明していくというスタイルであれば、本書の欠点がそれほど問題になることはないだろう。
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Debian GNU/Linux徹底入門 Sarge対応
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